管理釣り場初心者のためのスプーン選びとカラーローテ
2015/01/12
エリアフィッシングの必需品としてのスプーン
スプーンというルアーについて
スプーンと聞いて貴方は何をイメージするだろうか。
一般の方であれば恐らくは食器を、アングラーであればルアーのスプーンをイメージすることだと思う。
上記の2つは謂わば兄弟や親子の様な関係で、スプーンというルアーのルーツはこの食器であるとする説が有力だ。
それに付随した興味深い逸話が以下の文章。
ある人がランチの最中にドジをして食器のスプーンを湖の中に落としてしまった。
そのスプーンは左右に揺れながら水中へと沈んでいく。
そこでその人は自らの目を疑った。
餌でもない金属に大きな魚が喰らいついたのだ。
彼はその場で目をパチクリさせて2〜3分程立ち尽くした。
そして後日、記念すべきルアー第1号が完成したわけである。
ルアーの形を見てもらっても分かることだが、食器のスプーンの丸い部分だけを残して切り取ったような形をしている。
偽りなのか、真なのか、真相は定かではないにしても面白い話である。
さて、そのスプーンというルアーだが、トラウトをターゲットにした管理釣り場での主力ルアーとして取り上げられている。
その理由としては、使い易さや低価格なことも理由の一つであろう。
基本的にはシンキングタイプのルアーで着水後、一定速度で水中に沈む。
そしてそれは、トラウトのようにある一定の層に留まる習性のある魚に対して効果的なカウントダウンという技術を使用することができる。
また、他の管理釣り場で使用できるルアーに比べて比較的ゆっくりと引くことができるのも利点の一つだ。
ただ巻きでも充分釣りになるのも嬉しいところ。
今回は、管理釣り場のトラウトフィッシングにおける初心者のルアー選びについて記載していきたいと思う。
入門用としてのスプーン選び
スプーンの特徴としては先述の通り。
だが、初心者が扱いやすいスプーン選びに必要なこととは一体どんな事柄があるのか。
まずはウェイトだ。
私的に思うのが、1.5〜2.5gくらいがオススメ。
もちろん、ご自身の使用しているロッドに適した重さを選ぶのが一番だが、その範囲内であれば、このくらいの重さが個人的に扱いやすく思う。
またウェイト以外のところではスプーンの泳ぎ方がある。
通常はお尻を振りながら泳ぐウォブリングアクションとスプーンが回転しながら泳ぐローリングアクションが主流だ。
そこから更に派生したアクションをするものもあるが、初心者の内は上記2つの動きをするものを用意すれば問題無いはず。
ここで注意点としては、ウォブリングアクションとローリングアクションのスプーンを違う色で各3個〜6個程用意しておくということ。
できる限りアクション毎に同じスプーンの色違いで揃えることを心掛けてほしい。
それはカウントダウンという技術を使うにあたってスプーンの沈み方等が違ってきてしまうと入門者にとっては技術習得までに時間がかかってしまう可能性があるからだ。
初心者が選ぶべきスプーンのカラー
先述の特徴を考慮した上でスプーンのカラーを選ぶワケだが、これが最も重要事項になると思う。
スプーンがミノープラグ等に比べて安いと云えども、人によっては予算にも限界があるはず。
通常数百円のスプーンだが、数を揃えるとチリツモの如くに高価になることだろう。
そんなワケで必要になるであろうカラーを絞り出していくことにする。
言い出したらキリがないのだが、今回は最低限の3つを記載したいと思う。
まず初めにアピール系カラーが挙げられる。
これはもちろんファーストパイロットルアー的に使用したいカラーで、色合いとしては赤金や蛍光系ピンク等がここに属する。
朝一の釣行や濁りがある場合に効力を発揮してくれることだろう。
その次がペレットカラーだ。
聞きなれないカラーリングだと思われた方もいるかと思うが、要は管理釣り場のトラウトの飼育に使われるエサの色と思ってもらえれば良い。
基本的にカラシ色やブラウンがこのカラーに属することになる。
このカラーは釣れない時間帯に突然、力を発揮してくれる場合があったり、人によっては赤金よりも先に使うという人もいるくらいの強力な色だ。
最後にダーク系カラー。
これは読んで字の如く。
クロや紺色がこれにあたる。
魚に対してアピール力が少ない。
これは、スレてしまった魚に効果的であり、釣れなくなったら試してみる価値のあるカラーだ。
以上がとりあえず最低限のカラーだと思う。
もちろん、金銭的に余裕があればスプーンの数は多ければ多い方が良いに決まっているワケだが…。
少なくとも上記の3色で各アクションのスプーンを集めれば6つのバリエーションが完成する。
これを上手くローテーションしていくワケである。
スプーンのカラーローテーション
アクションはウォブリングが先でローリングが後。
カラーは、アピール系からペレット系、ダーク系カラーを選択して少しずつスプーンのアピール力を少なくしていくのがベスト。
ローリングのダーク系カラーまできたら再び、ウォブリングアクションのアピール系の色合いを選択し初めに戻す感じでローテーションしていくのが一般的ではなかろうか。
あとは、どっぷりと管理釣り場にハマっていくにあたってスプーンの種類やカラーが無限に増えていくことだと思うからご自身で自分のパターンを見つけ出してみてほしい。
補足だが、スプーンにはナチュラルカラーという金色や銀色が属するカラーも存在する。
こちらも比較的利用価値が高いので余裕があれば購入されると良いと思う。
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